iTunes Storeから購入した映画は、HD(高解像度)画質とSD(標準解像度)画質を両方ダウンロードすると、視聴する端末に合わせて、PCやAppleTVで見るときはHD画質で、iPhoneに転送する時はSD画質でなど、切り替えて視聴できるようになります。
しかし、自分でHD、SDの2つの動画を登録すると別々の動画として登録されてしまうので、複数の解像度の同じ動画が別々に並ぶことになってしまいます。
今回は、自分で動画を登録する際に、iTunes Storeで購入したものと同じように、複数の解像度を一つのコンテンツとして登録する方法をご紹介します。
Tagを入力する
まずはHDとSDそれぞれの解像度の動画を用意します。
用意できたら、それぞれの動画に同じ内容のタグを付ける必要があります。
iTunesでは入力できるタグが少ないので、サードパーティのタグ編集ソフトウェアを使用します。
Macであれば、Sublerというフリーソフトが使いやすいのでオススメです。
< アイコン画像を入れる>
Sublerを使うと、iTunesには無いかなりたくさんのタグを入力する事ができます。
キャスト名や監督名、解説などを入れると、iTunes Storeで購入した動画と同じようにコンテンツの詳細画面から見ることができるようになりますよ。
さて、ここからが一番大切なところなのですが、両方のファイルに、あるタグを完全に同じ内容で入れる必要があります。
それが、”contentID”というタグ。このタグがiTunes内でコンテンツのを管理する要になるようです。
HDとSDの両方の動画の”contentID”に同じ内容を、そして他のコンテンツとは被らないように、英数字で設定する必要があります。
メディアタイプの設定
次もとても重要な項目です。Subler内で”Other Setting”と言うタブを開きます。
その中に”Media Kind”という項目があるので、そこを”Movie”に変更します。
私の環境では、iTunesで動画の種類を「映画」などと設定していても、なぜかここでは”Home Video”になってしまっています。
しかし、ここでMovieになっていないと正しく登録されませんので、忘れずに設定します。
続いてもう一つ、動画がの解像度を設定する必要があります。
同じ画面で”HD”という項目があるので、”1080p”、”720p”、”No”から選択します。SD画質の場合は”No”を選びます。
以上で、動画への設定は終わりです。
iTunesに登録
ここまでくればあとはiTunesに登録するだけ。もう少しです。
Macならfinder、WindowsならエクスプローラーでiTunesフォルダを開き、「iTunesに自動的に追加」フォルダを開きます。
この「iTunesに自動的に追加」フォルダに動画ファイルをドロップすると、文字通りiTunesがファイルの種類を判別して自動的に登録してくれます。
この時にそれぞれのファイルを別々に登録すると別々のコンテンツと認識されてしまうことがあるので、2つのファイルを同時にドロップするようにします。
ここでiTunesを起動し「映画」を開いてリスト表示し、登録した動画の名称の隣に、”HD-SD”と表示されていれば成功です!
あとはメニューから「ムービーの品質」を開くと、”1080p”とか”SD”で選ぶと、それぞれの解像度が選択され、再生すればその解像度で再生されます。
通常はHDを選択しておき、iPhoneとの同期設定で「SD解像度を優先」としておけば、MacやAppleTVで再生するときはHD画質で再生され、iPhoneに転送するときはSD解像度で容量を節約、という感じで使うことができるのでお勧めですよ。